文化の違いは「間違い」ではない
― 外国人の人権を守り、共に生きる社会へ―
私たち 豊後高田International Contribution事業協同組合(BIC) は、技能実習生や特定技能外国人の方々が、安心して働き、地域の一員として活躍できる社会を目指しています。
令和7年10月22日、豊後高田市主催の「身近なじんけん講座」において、当組合の 黒田 紅羽 事務局長が「外国人の人権」をテーマに講演を行いました。

講演では、外国人材を受け入れる現場で起こりやすい課題
・言葉の壁による誤解
・生活習慣や宗教の違いから生じるトラブル
・孤立や偏見による心理的負担
といった現実に触れながら、
「文化が違う=間違いではない」 という考え方を共有しました。

日本人の「当たり前」と、外国人の「当たり前」は必ずしも一致しません。
たとえば、挨拶の仕方、休憩中の過ごし方、報連相の感覚など、日常の小さな違いが誤解を生むこともあります。しかし、それは「間違い」ではなく、異なる文化の表現 なのです。
そうした違いを互いに理解し合うことこそ、人権を守り合う第一歩だと私たちは考えています。
講座の参加者からは、
「外国籍の人に支えられていることを改めて感じた」「違いは間違いではないという言葉が心に残った」といった感想が寄せられ、地域全体で共生への意識が高まるきっかけとなりました。
当組合では、こうした学びを現場の支援活動にも生かしています。定期的な面談や生活相談を通じて実習生一人ひとりの声を聴き、必要に応じて通訳支援や日本語学習の機会を提供。
また、地域行事(五月祭・盆踊り・裸祭りなど)に積極的に参加し、「働く場所」から「暮らす場所」へ、そして「地域の仲間」として自然に溶け込めるようサポートしています。


外国人材の受け入れは、単なる労働力の確保ではなく、多様性を地域の力に変える取り組み です。BICは受入企業と協力し、労働環境の改善と人権意識の向上を両輪として、
外国人が安心して働き、地域で笑顔で暮らせる環境づくりに努めています。
私たちはこれからも、
「文化の違いを認め合い、誰もが尊重される共生社会」 の実現に向けて、
一歩ずつ着実に取り組んでまいります。
豊後高田 市役所ホームページ掲載